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綿布団の特徴
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綿布団の特徴 |
弾力性、保温性、吸湿性にすぐれた木綿わたを詰めものにした綿ふとんは、掛け・敷きふとんともに昔からおなじみです。吸湿性にすぐれているものの、取り込んだ水分を発散させることは比較的不得意です。一度湿り気をおびるとなかなか元に戻らないため、できるだけ毎日天日で干してください。
しかし回復力はバツグン。綿独特のふっくら感とあたたかさが戻ってきます。お日様のあたたかさをたっぷりと含んで、干し草のような匂いに包まれて眠るのが好き、という理由で綿ふとんを愛用される方も多いようです。 |
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掛けふとんと敷きふとんには共通する基本性能の他に、それぞれに求められる性能があります。 |
掛け布団 |
特徴 |
敷き布団 |
▲ |
保温性 |
▲ |
○ |
吸透湿性・放湿性 |
○ |
▲ |
かさ高性 |
クッション性 |
▲ |
▲ |
ドレープ性 |
快適支持性 |
▲ |
▲ |
持ち運び易さ(軽さ) |
▲ |
▲ |
耐久性 |
▲ |
▲ |
手入れの容易さ |
▲ |
◎ |
価格の手頃さ |
◎ |
綿ふとんの気持ちよい眠りは、毎日のお手入れがもたらしてくれるものです。むしろ、条件といっても良いかも知れません。お仕事などで家事労働の時間が取れず、日々のお手入れが難しいライフスタイルの方は、放湿・発散性にすぐれた、羽毛や羊毛などの動物性天然素材を用いたふとんをおすすめします。 |
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綿布団の打ち直し
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綿布団の打ち直し |
「打ち直し」とは、数年使用して固くなった綿ふとんを、再び快適に使っていただけるようにする加工のことを言います。具体的には、まずふとんから木綿わたをはずし、かいて解きほぐし再びわた状にし直す「打綿」を行います。ちぎれて短くなった繊維が落ちたり、へたりが生じていますので、新品の時に比べて量が減りますので、必要に応じてわたを足します。側地を新しいものに交換するのは、「仕立て直し」と言います。
打ち直しをすれば新品に戻るとお考えの方が多いようですが、残念ながら違います。「打ち直し」は傷んだ繊維を直すもののではありません。「打綿」の際に繊維が切れて短くなりやすいので、打ち直したわたはどうしても本来の性能には戻らず、早く固くなりがちです。「打ち直し」は2回くらいが限度とお考えください。 |
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綿布団の耐久年数
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綿布団の耐久年数 |
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快適にしようしていただける期間は、掛けふとんで約5年、敷きふとんでは約3年くらいが標準です。この時期が打ち直しを行う目安になるでしょう。ただし、打ち直しも2回くらいが限度です。最近ではふとんのまる洗いが人気です。 ふとんには汗などが染み込んでいますので、打ち直しと組み合わせて利用されるとよいでしょう。
季節によって使わない時期のある掛けふとんに比べ、一年中使う敷きふとんをこまめにお手入れされることをおすすめします。また、使わずに保管しているだけでも、天然繊維である木綿わたは徐々に劣化してしまいます。気持ちよい睡眠のために、10年近く経過していれば新しいふとんに買い替えられてはいかがでしょう。 |
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