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タオルケットは日本生まれ
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毛布の種類 |
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湿気の多い夏を少しでも気持ちよく眠りたい、という発想から生まれたのがタオルケット。今では夏の代表的な寝具として、ほとんどの家庭に普及しています。実はこのタオルケット、日本生まれということをご存知でしたか?タオル用に生産していたパイル織物の巾を、寝具用に広く改良して生まれました。日本人の優れた知恵がここにうかがえます。タオルケットは英語ではなく、語源は毛布のブランケットとタオルを組み合わせた和製語だそうです。最初は夏場の商品として開発したのではなく、毛布をライバルとして誕生しました。パイル地でふとんの側を作り、中にわたを入れた「タオルふとん」のような形だったそうです。その後わたを抜き、最終的に両面パイルの1枚の織物、つまり現在のスタイルになったのは昭和30年代の後半のことです。 |
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タオルケットの種類
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タオルケットの種類 |
吸湿性・放湿性に優れたパイルは、独特のさわやかな肌触りを持っています。何より「まる洗いできて乾きやすい」点がクローズアップされて、夏場の代表的寝具に成長しました。薄いので身体にフィットしますから、そのまま使うだけではなく、ふとんや毛布の下に使うなどオールシーズン愛用されています。
素材としては綿が主流ですが、特に盛夏用に人気の高い「麻」や、冬場には保温性を重視した「ウール」(ウォッシャブルタイプ)等が開発され、また、抗菌防臭加工などの加工を施すなど、さまざまなタイプが登場しています。 |
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表面の2つの表情 |
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ジャガードタオルケット |
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パイルは表裏とも糸が輪(ループ)になっているタイプ。ジャガード織機によって柄出しをしたジャガードタオルケットが主流です。 |
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シャーリングタオルケット |
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シャーリング加工はパイルの表面をカットして、ビロードのような滑らかな風合いをもたせたタイプ。表面が緻密なので、プリントが美しく染め上がります。 |
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パイルが抜けにくい【マイヤータオルケット】 |
タオルケットはパイル糸(ループ)が伸びることが最大の悩みです。この点を解消したのがマイヤー編みタオルケットです。従来のパイル糸を浮かせる製法から、タテヨコの地糸に絡ませて編みあげました。織りのタオルケットに比べるとややボリューム感に欠けますが、パイル糸が抜けにくいことが魅力です。 |
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パイルは長所?短所?
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パイルは長所?短所? |
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タオルケットの特徴は何といってもパイルにあります。これが長所でもあり、短所でもあるのです。このパイル糸は地糸に絡まずに浮かせて織っています。何より吸湿性に優れたタオルケットの最大の長所です。
ただし、何かに引っかかるとパイル糸が簡単に伸びてしまうのが短所です。その時は引っ張らずに、ハサミで切ってください。パイル糸が伸びるのは粗悪品なのではなく、そういう織り方なのだとご理解ください。気になる方はパイル糸を地糸に絡ませ編み上げた、マイヤー編みのタオルケットをお奨めします。 |
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選び方のポイント |
パイル糸は長いほど、吸湿性と保温性が高まり、ボリュームのあるものになります。反面、洗濯すると若干の毛羽抜けが多いのと、乾きにくくなりますのでこの点を考慮しましょう。 パイル糸が長かったり「目付け」というボリュームが増えれば、当然値段も高くなります。しかし、中にはボリュームがあるのに、とても安いタオルケットがあります。パイル糸に比べて地糸の目付けを軽く(少なく)すると、見た目重視のタオルケットになりますが、洗濯すると特に縦方向に縮んでしまいます。一流メーカーはパイル糸よりも地糸(タテ糸)を重視します。 |
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タオルケット
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