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布団の種類
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布団の種類 |
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大きく分けると【掛け布団】と、【敷き布団】に分かれます。掛け布団以外にも掛け寝具には、合掛けふとん・肌掛けふとん・毛布・タオルケットなど、種類が豊富にあり季節や用途に応じて、組み合わせて使います。 敷き布団は1枚か、薄手と厚手の敷きふとん2枚のセット、敷きふとんとマットレスのセットなどがありますが、1種類だけをお使いの方が多いようです。季節に応じて使い分ける掛け寝具類に比べ、耐久性が求められます。 |
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布団に求められる4つの性能
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布団に求められる4つの基本性能 |
快適な睡眠を得るためには、掛け・敷きふとんに以下の4つの基本性能が求められます。 |
【掛け布団の基本性能】
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睡眠に適切な温度を保つ「保温性」 |
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睡眠に適切な湿度を保つ「吸透湿性・放湿性」 |
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体を圧迫しない軽さを生む「かさ高性」 |
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体にフィットして優しく包み込む「ドレープ性」 |
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【敷き布団の基本性能】
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睡眠に適切な温度を保つ「保温性」 |
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睡眠に適切な湿度を保つ「吸透湿性・放湿性」 |
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体をやさしく支える「クッション性」 |
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よい寝姿勢を保つ「快適支持性」 |
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これらの基本性能を充足し、好みの感触や固さ、価格等によって、ふとんの詰めものには様々な素材が使われています。従来からのなじみのふとんは、木綿わたを使った「綿ふとん」でしたが、現在では羊毛を使った「羊毛ふとん」や合成繊維を使った「合繊ふとん」、これらの素材を混合したものなど、バリエーションが広がっています。またこれら以外にも、掛けふとん向きの詰めもの素材、水鳥の胸毛(ダウン)を使った「羽毛掛けふとん」や、絹を使った「真綿掛けふとん」があります。敷きふとんにもウレタンフォームを使用した「ムアツふとん」や「整圧ふとん」などがあります。 |
詰めものの素材以外にふとんの品質を左右するものとして、次のような項目があります。
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側生地(詰めものを包む生地) |
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縫製・キルティング(詰めものの片寄りを防ぎ、かさ高を保つための縫製) |
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構造に特徴のあるもの(凹凸構造、2層3層構造になっている等) |
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詰め物の素材の一般的な特徴
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詰めもの素材の一般的な特徴 |
掛け布団 |
詰めもの素材別の特徴 |
敷き布団 |
綿 |
合繊 |
羊毛 |
真綿 |
羽毛 |
綿 |
合繊 |
羊毛 |
ウレタン |
▲ |
▲ |
○ |
○ |
◎ |
保温性 |
▲ |
○ |
◎ |
◎ |
○ |
▲ |
◎ |
◎ |
◎ |
吸透湿性・放湿性 |
○ |
▲ |
◎ |
◎ |
▲ |
○ |
○ |
▲ |
◎ |
かさ高性 |
クッション性 |
▲ |
○ |
◎ |
◎ |
▲ |
○ |
○ |
◎ |
◎ |
ドレープ性 |
快適支持性 |
▲ |
▲ |
○ |
◎ |
▲ |
◎ |
○ |
◎ |
◎ |
持ち運び易さ(軽さ) |
○ |
◎ |
◎ |
▲ |
▲ |
○ |
◎ |
○ |
◎ |
耐久性 |
▲ |
○ |
◎ |
◎ |
▲ |
◎ |
○ |
○ |
◎ |
手入れの容易さ |
▲ |
◎ |
○ |
◎ |
※ウレタンとはウレタンフォーム製のムアツ布団などです |
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素材によって違う側生地
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素材によって違う側生地 |
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ふとんの側生地は「どれも同じもの」と思われている方が多いようですが、例えば綿ふとんと羽毛ふとんの生地は、品質も価格もまったく違うものです。ふとんの詰めものには羽毛・羊毛・合繊・綿など、様々な素材を使います。繊維の太さが違いますので、それぞれのふとん用の生地には詰めものが吹き出さない、「織り目の緻密さ」が求められます。加えて、素材の良さを生かした「肌ざわり」も大切です。
この緻密さは、通常織物1インチ四方の中に織り込まれている、タテ糸とヨコ糸の合計本数である「打ち込み本数」で表されます。一般に打ち込み本数が多いほど、しなやかで肌ざわりのよいものになります。羽毛ふとんや羊毛ふとんには繊維が細いので、特に打ち込み本数の多い高級生地を使用しています。同じ羽毛ふとんの生地でもダウンの品質や価格によって使用している生地が異なり、高いものでは1mで何万円もする生地を使っているものもあります。実際にさわって比べてみると生地の違いがはっきりと分かります。 |
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固わた色々
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固わた色々 |
クッション性や快適支持性を向上させるために、敷きふとんの詰めものの間に固わたをはさみこむことがあります。固わたとはふとん用のわたに熱を加えたり、樹脂を吹き付け圧縮して固くし、厚さを均一に成形したわたのことです。 素材はポリエステルや羊毛、これらを混合したもの、ウレタンなどがあり、固さや構造にもいくつかの種類があります。 |
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羊毛固わた三層タイプ |
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吸汗ポリエステル固わた三層タイプ |
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プロファイル固わた三層タイプ |
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デュエット羊毛固わた三層タイプ |
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パーソナルニーズ
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パーソナルニーズ |
ふとんの品質を左右するものは
ですが、それ以外にも次のようなポイントがあげられます。 |
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パーソナルニーズに合った寝具 |
世の中には年老いた人・働き盛りの人、太った人・やせた人などいろいろな人がいます。寝具に求められるものも人によって異なります。例えば、太っていて汗っかきの男性と、やせていて冷え性の女性が結婚するとします。この二人が、色が違うだけの同じふとんで寝るのは、考えてみれば不自然なことかもしれません。男性には吸・放湿性に優れた素材、女性には保温性に優れた寝具に求められます。敷きふとんの耐久年数にも当然違いがでてきます。
夫婦・親子であっても、身体的特徴や体質には違いがあります。それがパーソナルニーズです。ふとんの詰めもの素材だけでなく、その構造も多種多様です。それらの特徴を知ったうえで、ご自分の体に合った寝具をお選びください。 |
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