|
貴重な繊維
カシミヤ山羊の寿命は7~8年。子山羊は年に1頭産まれるだけ。しかも出生率が低く、増産は非常に困難な動物です。そのうえ、綿毛が採れるのは3~5歳の間と短いために、カシミヤはとても貴重な繊維なのです。 |
|
|
|
1頭からわずか100g
カシミヤは長い刺毛に覆われていますが、その下にある柔らかな「綿毛」がカシミヤの原毛です。1頭から採れる量はわずか100g。カシミヤ100%の毛布を作るには、約20頭の山羊の綿毛が必要なのです。しかも、採毛する時期は年1回、綿毛が脱毛する直前の5月ごろに採毛しないと、品質も量も低下してしまいます。 |
|
|
1等級から10等級まで
カシミヤ原毛は【綿毛の含有率】と【毛色】によって、1等級から10等級までの品質が分かれます。これに整毛工程技術を加えて、原毛の品質が決まります。綿毛に混じった刺毛を取り除く作業を何回も繰り返します。この【綿毛の含有率】が高いほど高品質です。それと【毛色】も大切なポイント。ホワイト・ライトグレー・ブラウンなどがあり、白いものほど上等です。純白のものは全体の10%ほどで、最高級とされています。 |
|
|
|
混合率の高いものが高価格とは限りません
カシミヤ100%の毛布は高額なので、羊毛と混合した『カシミヤ混布』が主流です。カシミヤ50%羊毛50%の場合、東京西川の毛布に付いている商品タグに「カシミヤ50% ウール50%」と表記しています。カシミヤの混合率が高ければ高品質で高額のはずですが…。必ずしもそうとは限りません。カシミヤの等級によるからです。混合率が低くても等級が高ければ、高品質なのです。 |
|
|
上手な選び方
カシミヤ毛布1枚の重さは約2kgカシミヤは軽いといっても、それは身に付けたときの印象。重量感のあるものを選びましょう。輝くような光沢があるか、毛並みが揃い肌触りがよいか、などをチェックすることを忘れずに。いずれにしても手にとって確かめることです。 |
|
|