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羽毛掛け布団の選び方
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羽毛掛け布団の選び方 |
羽毛布団の品質は「羽毛」だけではなく、「側地」と「キルティング」も重要な要素です。西川産業では、羽毛の特性(風合いと保温性など)を最大限に生かすため、側生地の選択からキルティング・縫製に至るまで、常に品質の向上に努めています。これらの特徴を把握して確かな羽毛布団を選びましょう。 |
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いい羽毛布団を選ぶ、6つのポイント! |
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ダウンとスモールフェザーの混率
ダウンの混率が高ければ高いほど空気を多く含み、保温性やかさ高もよいふとんになります。しかし、ダウン率表示の高いものが必ずしもよいとは限りません。一概に羽毛(ダウン)といってもダウンボールの大きさに違いがあり、また未熟なダウンや類似ダウン・ファイバーもダウンとしてカウントしているものもあります。このようなあまり品質の良くないダウンが90%入っている羽毛ふとんより、良質なダウンの多い80%の羽毛ふとんの方が、ふんわりと暖かく快適なこともありえるのです。 また、重量が多いものが良いものとも限りません。同じかさ高であっても充填量が1.3kgと1.5kgと異なる2つの羽毛ふとんの場合は、1.5kgの方がダウンが小さいと言えます。
ダウンの混率表示はひとつの目安になりますが、それだけで羽毛布団の良さは計れません。 |
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羽毛の採れた国や地方
暖かい地方に生息する水鳥と寒い地方の水鳥の羽毛とでは、その品質に違いがあります。ポーランドやハンガリー、中国北部などの寒い地域で育った水鳥ほど、良質の原毛を産出します。また、この羽毛は食用に飼育されたものの副産物です。ヨーロッパのフォアグラを目的として十分に生育させた鳥と、中国のように食肉の採取を目的とした若鳥とでは、鳥の成長期間とともにダウンの成熟度にも違いが生じます。東欧の羽毛に人気があるのはこのためです。 |
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採取方法
食肉用のダックやグースから、機械で採取する「マシーンピック」が一般的です。ダウンボールをこわさないように、人の手によって採取する「ハンドピック」は、羽毛の品質が安定しています。一定期間以上飼育された水鳥から、生きたまま手で採取する「ライフハンドピック」ですと、羽毛の品質も価格も最高級になります。 |
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精製工程
採取されたばかりの羽毛には、ゴミや汚れ、動物特有の臭いがあります。これらを取り除く精製工程は、生産工程でも大切なところ。西川産業では最終工程で羽毛に抗菌加工などを施し、カビや悪臭の発生を防止したり、ダニが寄り付かない工夫をしています。 |
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キルティング
使っているうちに中の羽毛がかたよってしまっては、せっかくの羽毛がもっている保温性が発揮できません。。現在ではほとんどの羽毛ふとんが「立体キルト」で、均一した保温性が得られるボックス型の構造になっています。しかし、「完全密閉型」でない低価格な羽毛ふとんの場合、2~3年経過すると中の羽毛がかたよることがあります。
一般的に「キルティング」とは、模様を浮き出させる手芸の技法のことですが、羽毛ふとんのキルティング(またはキルト)は羽毛のかたよりを防ぎ、かさ高を保つために側生地に施す加工のことをいいます。現在では「立体キルト」が主流ですが、このキルティングの種類によって羽毛ふとんの風合いや保温性が大きく左右されますので、羽毛ふとん選びの大きなポイントのひとつになります。
「立体キルト」の構造は、ひとつひとつがボックス状に密閉されているのが理想的。羽毛がゆったりと入っており、となりのボックスへ羽毛が移動しないことです。しかし、単に「立体キルト」と表示されていても、完全密閉されたものとそうでないものがあります。低価格の羽毛ふとんの中には、羽毛を簡単に吹き入れるための穴や切れ目があいており、そこから羽毛が移ってかたよってしまうものもあります。2~3年は問題なくても、徐々に襟元の羽毛が減ってきたりします。 西川産業の様々な立体キルトは、実用新案や特許の特殊キルトを使用した「完全密閉型」。羽毛のかたよりがなく、羽毛がもっている機能性を最大限に引き出すことができます。 |
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側地の素材
羽毛は針の先ほどの小さな穴からも吹き出してしまいます。したがって羽毛ふとんの側地には、高密度に織られた生地にダウンプルーフ(羽毛の吹き出し防止)加工を施したものが用いられます。素材は通気性の良い綿100%が主流ですが、高品質の超長綿やシルクにダウンプルーフ加工を施す技術も確立し、しなやかな風合いが楽しめるようになっています。
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側地 |
羽毛ふとんはその生地にも相応の品質が求められます。
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羽毛ふとんの生地には、一般的には綿糸によるサテン織やツイル織、平織などが用いられます |
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羽毛は針穴のような小さい穴からでも飛び出しますから、生地は高密度に織り、そのうえ羽毛吹き出し防止加工(ダウンプルーフ加工)を施します。 |
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ダウンプルーフ加工は、織りあがった生地を高温スチームでプレスして、織り目をつぶす加工です。 |
極細の超長繊維綿を使用した生地は、ドレープ(フィット)性に優れ、最高の使用感が得られます。側地のドレープが良くないと襟元にスキマができ、暖まった空気が逃げてしまい、羽毛がもっている保温性が台無しになってしまいます。
羽毛ふとんは中をあけて見ることができませんし、見た目では分かりにくいので、お求めの際は信用のおけるお店で話を聞いたり、直接横になって試されるとよいでしょう。先ほどのポイントをチェックされることをおすすめします。 |
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簡単な見分け方 |
羽毛布団を4つにつにたたんで上から軽く手で押しつぶしてみましょう。良質のものはガサツキ感もなくつぶれて間もなくふっくらと回復してくるはずです。また、臭いをかいだり、生地を触ってみることなども目安になるでしょう。
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タッグを目安に |
羽毛ふとんを製造するメーカーの責任の証、それが羽毛ふとんに必ずつけられている品質表示タッグです。羽毛の混合率・重量、側地の素材などが明記され、お手入れ方法や問い合わせ先も記されています。すなわち、このタッグはよい眠りを求めるお客様への西川からの「安心」のしるしなのです。また、ご自身で確認できる唯一の証ですので、お買い求めの際の目安にもなります。残念ながら低価格の商品には左のような詳しい内容が記されていなかったり、タッグがついていないものも多いのが現状です。 |
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