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体の24時間スケジュール
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体の24時間スケジュール |
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午後の2時から3時ごろ、とても眠くなりますね。この眠気は「生理学的な眠気」といい、からだのリズムと関係があります。たとえば体温のリズムは午前4時ごろ最も低く、それから徐々に上昇し、夕方4時ごろ最も高くなります。それからまた徐々に下がるわけですが、このリズムは狂うことなく、毎日24時間周期で繰り返されます。昼間の2時から3時ごろに眠くなるのも、からだのリズムのひとつです。3時のおやつというのは、その眠気を覚ます為にも有効な時間となるわけです。 こうしたリズムは、ホルモンの血中濃度や肝臓のグリコーゲン量など、からだの中の一つの働きにあり、どれも24時間周期で繰り返されます。このことを「サーカディアンリズム」といい、もちろん睡眠もこのリズムの一部です。 |
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睡眠のしくみ
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睡眠の仕組み |
私たちは起きたり寝たりというリズムを毎日繰り返しているわけですが、睡眠自体にも似たようなリズムがあります。睡眠は「ノンレム睡眠」「レム睡眠」という質の違うふたつの眠りが1セットとなって、一晩に4~5回、一定のリズムで繰り返されています。 |
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脳の眠り/ノンレム睡眠 |
ノンレム睡眠は、脳波の変化によって、うとうとした眠り・浅い眠り・中くらいの眠り・深い眠りの4段階に区分され、床に就くとすぐに現れる眠りです。その進みかたは、うとうと眠り→浅い眠り→中くらいの眠り→深い眠り、ときて、今度は今のを逆戻り。深い眠り→中くらいの眠り→浅い眠り→うとうと眠り→そしてレム睡眠へと、まるでフランス料理のフルコース。ノンレム睡眠は1時間~1時間半ほどかかります。 |
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体の眠り/レム睡眠 【レム=REM=Rapid Eye Movement】 |
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すばやい眼球の動きのある眠りのことです。その動きは起きているときとよく似ているもので、脳波にもそのような状態が見られます。レム睡眠はノンレム睡眠のあとの10~20分程度の眠りですが、このとき筋肉は弛緩し、揺すったぐらいでは起きないほどよく眠っています。夢を見るのはこの時期といわれています。レム睡眠のときに夢を見る、ということはつまり、誰もが毎日、一晩に4~5本、夢を見ていることになります。そんなにたくさん見ているなんて、ちょっと信じられませんよね。それもその筈で、起きたときに夢の多くは忘れ去られてしまっているのです。 |
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年代別睡眠のリズム |
睡眠にも年齢があるのです。生後間もない赤ちゃんは昼も夜も関係なく、1日の大半(18~20時間)を眠って過ごします。このころの特徴は、短いレム睡眠が頻繁にあること。大人のレム睡眠の割合は睡眠のおよそ20%ですが、赤ちゃんは50%もあるのです。生後4ヶ月ぐらいになると昼間の睡眠が徐々に減り、5歳を過ぎる頃から、レム睡眠の割合や、夜に眠るというリズムが大人のものに近づきます。20代からあとはずっと睡眠の安定期。でも、睡眠にも老化現象があって、50代ごろから深い睡眠がだんだん少なくなり、朝の目覚めが早くなったり、睡眠への満足感がなくなったり。80代では深い睡眠はほとんどなくなってしまいます。睡眠は私たちと共に一生を歩んでいるのです。 |
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睡眠中には・・・
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あなただって寝返りは20回以上 |
睡眠中、わたしたちは20回以上も寝返りをうち、手足はそれ以上に動かしています。何故そんなに動いているのかといえば、からだの重みで押されている部分を重みから解放して血の巡りを良くしたり、暖まりすぎたところに空気を送って冷やしたりするため。つまり、寝返りは必然的なものなのです。ですから寝具は寝返りのうちやすいものを。とくに掛けふとんは軽くて暖かく、フィット性の高いものがいいのです。 |
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一晩にコップ一杯もの“”汗っかき |
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寝ている間には、コップ一杯分の汗が出ているとか。新陳代謝の激しい子供や、気温の高い日などはその量も当然多くなります。この汗、パジャマからシーツ・カバーを通って、ふとんにしみていきます。しみこんだ汗をより早く蒸発させるのが、寝具の役目。快適な睡眠のためにも寝具は吸湿性、発散性の高いものを。晴れた日はふとんを干して、乾燥させることも大切です。 |
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